一生暮らすつもりで建てた家を売却する、というのはなかなか想像できないものですよね。
しかし、長い人生の中ではどんなことが起こるかわかりません。将来、住まいを売却するということになったら、少しでもいい条件で売れるような条件を確保したいものです。
では、その条件とはどんなものなのでしょうか。
高い値段で売れる住まいというのは、どのような条件を備えた家なのでしょうか?
考えられる条件として真っ先に挙げられるのは、立地条件です。どんなに優れた一戸建てだとしても、立地条件が良くなければ評価は半減してしまうでしょう。
では、立地条件で注目される要素はどのような点でしょうか。ポイントとして挙げられるのは以下のようなことです。
・土地が一定の広さを有し、整形地である
・スーパーや病院など生活に必要な施設が周辺に揃っている
・閑静な住宅地でありながら道路状況がいい
・地域の安全性や将来性がある
まず、その住まいが建つ土地そのものの条件が重要です。
地域によって要求される広さは異なりますが、一定の広さや、住まいを建てやすい形であることは必須でしょう。
そして、立地条件として重視されるのは周辺の環境です。
買い物や公共施設、駅などへ気軽に移動できる利便性はもちろんのこと、騒音などの心配がない住宅地であるかといった快適さも問われます。売りやすさを考えるなら、将来どのようにその街が発展するか、ということも人気をわける大きなポイントとなるでしょう。
住まいを売ろうというとき、立地条件と同様に大きなポイントとなるのが物件そのものの良し悪しです。
次のような点を考えてみましょう。
・住宅の間取りが特殊かどうか
注文住宅を建てる際は間取りなどで自分の好みを反映させることができも、それが注文住宅の強みでもあります。
ただ、その住まいを売るとなると、そうした強みが裏目にでてしまうことはあり得ます。自分の好みを強くするあまり、万人向けでない住まいになってしまっている可能性があるのです。
・内装や外装にお金をかけると売却の際は逆効果に
間取りと同じく、住まいの内装や外装も注文住宅では住む人の好みが強く反映されます。
住み続けるぶんには快適で問題はないのですが、売却するとなると買い手に気に入ってもらえるかは難しくなります。好みを強く出している住まいほど、万人向けの物件ではなくなってしまうからです。
また、そうした注文住宅は必然的にお金をかけているということになり、売却するにも相応の値段をつけることになります。そうした事情が買い手を遠ざけてしまう可能性はあるので、万が一の売却の際は十分注意する必要があるでしょう。
注文住宅は、自分の夢や希望をかなえられるのが最大のメリットです。
自分と自分の家族のために建てる家ですから、売ることを考えるのは意味がないようにも思えます。ですが、ライフステージなどのさまざまな変化で、万が一の時が無いとも限りません。
自分の好みも入れつつ、誰もが住みやすい家を建てられれば最高です。売却の可能性も少し頭の片隅に入れて、プランを考えてみてはいかがでしょうか。