皆様はシックハウス症候群というものをご存知でしょうか。
まれに、念願の住まいを手に入れ家族とともに入居したけれど、子どもが体調を崩してしまったという話を聞くことがあります。
これはいわゆるシックハウス症候群による場合が多いのですが、以外と気付かずに過ごしてしまうことのある病気です。
もし重症化すれば日常の生活にも大きな影響を及ぼすシックハウス症候群どのように防げばいいのでしょうか。
家の中での健康を害することがないよう、対策を考えましょう。
シックハウス症候群とは住まいと健康を考えるうえで外せないテーマと言えます。そんなシックハウス症候群の症状はさまざまですが、主なものとしては以下が挙げられます。
・目がチカチカする
・めまいや吐き気がする
・のどが痛む
・頭痛がする
・全身がだるい
これらの症状がどのように発症するかは個人によって変わり、重症の人となると複数の症状が一度に現れます。
逆に、重症でない人はシックハウス症候群と気づかずに日常を送り、風邪や単なる体調不良だと錯覚してしまうケースもあります。
シックハウス症候群が起こる原因とは何があるのでしょう。
主に考えられることとして、住まいで用いられている建材や家具、日用品の化学物質が影響するとされます。
つまり、そうした材質に含まれるホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどの揮発性の有機化合物を吸い込むことにより、体調の不良が起こる可能性があるのです。
そのため、気密性が高い住まいや換気を行わない生活をしているとかかりやすいとも言われます。
ただ、シックハウス症候群は人によってかかる、かからないという差が大きいとされます。
同じ新居に移った家族のなかでも、シックハウス症候群の症状が複数起こる人がいれば、何の症状もなく健康でいられる人もいるのです。
では、どのような生活を送るとシックハウス症候群を防げるのでしょうか。
1つには先に挙げた換気の問題があります。
空気がこもりがちになると化学物質が住まいの内部に漂うことになるので、窓を開ける、換気扇を回すなどの換気を心がけましょう。とくに朝起きたとき、夕方以降に帰宅したときなど、長時間閉め切っていたときの換気は効果的です。
それと、化学物質をなるべく出さない生活の仕方も考えましょう。たとえば床にワックスをかける、殺虫剤をまく、芳香剤を置くなどはそれぞれ目的があるとしても、化学物質を屋内に漂わせる原因となります。とくに子どもがいる場合は使用に気をつけ、どうしても使用する場合は換気に気を配りましょう。
また、体内の化学物質は運動をして汗をかくことである程度は排出できます。
適度な運動をすることやサウナで汗をかくなど、普段から新陳代謝を意識しましょう。運動代わりに屋内を掃除すれば、カビやダニの予防となり、一石二鳥になります。
家具や建材だけでなく、日用品などにも化学物質は含まれているため、自然素材で建てた住まいでも絶対に安心とは言い切れません。
シックハウス症候群になるかどうかは、耐性にも差がありますから、まずは換気を心がける、毎日少しでも運動をするなど、健康を意識した生活を送るようにしましょう。