住まいを建てたいと思うとき、その会社が建てる住まいはどんなものか、事前に確認することはとても大事です。
そのために現地見学会が用意されているのですが、意外にもこの現地見学会を軽視しがちな人は少なくありません。なぜ現地見学会が重要なのか、どういう点に注意すればいいのでしょうか。
住まいを購入する際の参考にするために参加するのが現地見学会です。一般に思い浮かぶのは完成した住まいを見る完成見学会ではないでしょうか。この完成見学会も、もちろん大事ですが、それ以前の建築中に住まいを見ることも同じくらい大切です。そのような現地見学会を構造見学会と呼びます。この2つの見学会の特徴をまとめてみました。
・構造見学会
建築中のため、基礎や土台、構造材などが外部から見えるようになっています。実際に建築を進めると見えなくなってしまう、こうした住まいの構造を見られるのが特徴です。素人にはわからない点もありますが、逆にふと気づくような不安点を見つけることがありますし、業者からの説明を聞いて、住まいに対する安心感が増すこともあります。
・完成見学会
住まいが完成し、引き渡し直前に内部を見る一般的な見学会です。もう建ててしまったのだから見てもしょうがないなどとは考えず、自分のイメージ通りか、おかしいと思う点はないかしっかり確認しましょう。
どちらの見学会に参加するとしても、あらかじめ必要な持ち物をそろえておくこと、現地で役に立ちます。見学会では隅々まで住まいを確認することが必須となるので、そのための持ち物は何か、確認しておきましょう。
・上履き用の靴、スリッパ
住まいの内外を移動するので、動きやすい服装が必須ですが、なかでも履物の用意は重要です。内部でも未完成の部分がありますから、スニーカーやスリッパなど、状況にあわせて動ける靴を用意しましょう。
・手袋
見学会ではさまざまなところに手が触れる機会がありますが、工事中の部分を汚すことは憚られますよね。白の綺麗な手袋を用意し、現場を汚さないよう配慮しましょう。
・撮影用のデジカメ
スマートフォンのカメラ機能でも代用はできますが、きちんと検討したいならやはり専用のデジカメが必須です。ただ、撮影をしていいかどうか、確認はとりましょう。
・測定用のメジャーとコンパス
部屋の寸法を測るメジャーや、方角をきちんと把握できるコンパスは見学会の必須アイテムです。図面どおりのサイズになっているか、不安になった場所で、すぐ測ることができます。
・カタログなどの各種資料
現地を見るなら不要ではと思えるカタログなどの資料ですが、実際の現場とすりあわせるために持っておくと便利です。業者に質問をする際も役に立ちます。
では、現場見学会ではどのような点に注意すればいいでしょうか。ポイントとしては、隅々まで見ることはもちろん、業者に質問をすることです。いい住まいを見るとそれだけで満足してしまう人は多いものですが、些細なことでもきちんと質問してみましょう。その質問に業者がきちんと答えられるかどうかで、業者の良し悪しもわかります。
業者の良し悪しという意味では、現場が綺麗になっているかという点もチェックポイントです。現場がきちんと整理整頓されているかどうかで、その業者の普段の仕事ぶりがわかります。このような情報は現場を見て初めてわかることですから、現場見学会ならではの貴重な発見となります。