次世代の住まいと言われスマートハウスに、今注目が集まっています。
ただ、実際にスマートハウスでどういったことができるのかということを詳しく知っているという人は少ないのではないでしょうか。
取り入れると決めたとしても、スマートハウスの機能をよく理解していないと、何かしら不安もあるものです。
たとえばライフラインに支障をきたすような災害が起きたとき、スマートハウスでは電気を使えるのでしょうか。
ひと口にスマートハウスと言っても、住まいによってさまざまな機能があります。
ですが多くのスマートハウスに共通する点としては、少ない電気で運用できる省エネ、自ら電気を生み出す創エネがあり、さらに作った電気を蓄える蓄エネができることが挙げられます。
一般の家庭で電気を蓄える場合、家庭用の蓄電池が必要になりますが、この蓄電池は容量が大きい定置型と、小容量ながら持ち運びできるポータブル型に分けられます。
普段の生活に使う電気を蓄えたいなら、容量が大きい定置型が最適であり、この蓄電池を用いてこそスマートハウスらしい効率のいいエネルギーの運用が可能になると言えるでしょう。
ちなみに、蓄電池として用いられる電池の種類には以下のようなものがあります。
・リチウムイオン
ほかの電池と比べて軽く、大きな電力を有します。家庭用の蓄電池としては最もよく使われるもので、ほかにもパソコンや携帯電話のバッテリーなどに使われ、多くの人の生活で役立っているでしょう。
・鉛蓄電池
電極に鉛を用いて電解液とする蓄電池で、重くて大きいものの高電圧を使えるという特徴があります。主な用途は自動車のバッテリーや産業機器のバックアップなどで、一般の家庭用蓄電池として用いられることはありません。
・ニッケル水素電池
電極にニッケルと水素吸蔵合金を用いる電池です。一般社会では繰り返し使用できる乾電池のほか、デジタルカメラや携帯音楽プレーヤーなど小型の機器でも使われていて、近年ではハイブリットカーのバッテリーにも採用されています。
多くのスマートハウスは少ない電気で運用できるだけでなく、電気を生みだし、蓄えることも可能にしています。こうした特性があるため、スマートハウスは災害に強い住まいとして注目されているのです。
また、冒頭にもお話をした通り大規模な災害時に多くの人が不安に思うのは、ライフラインの寸断でしょう。とくに電気は現代の住まいで利用していないところがないほどで、ひとたび停電すればたとえ住まいが無事でも生活が成り立たなくなります。
しかし、スマートハウスなら太陽光発電などで電気を生みだし、蓄電池で電気を蓄えられます。普段と変わらないとまではいかないものの、生活が成り立つくらいの家電の利用は可能であり、従来の住まいに比べて安心かつ安定した生活を維持できます。スマートハウスの設備しだいでは電気でお湯を沸かして断水時に備えるといった、停電以外のライフラインの寸断にも対応できるでしょう。
オウルの家では、少ないガスで効率よくお湯を沸かせるエコジョーズなど、省エネ性の高い設備を積極的に採用しています。
また、頑強なベタ基礎や災害に強い建材を用いるなど、住まいそのものが災害に強い造りとなっているので、万が一の際にも安心して暮らしていただけるよう、万全の住まいとなっています。